保育士として長く働くには、働く環境を重視して職場を選ばなければなりません。
我慢した環境で働いていると、それがモヤモヤとなって積み重なり、保育士の仕事が嫌いになってしまうケースがあるからです。
都内の保育園にこだわらない
例えば、「子どもと一緒に、自然を感じてのびのびと過ごしながら、保育をおこないたい」と思っている人は、都内の保育園にこだわり過ぎぎると、選択肢を狭めてしまうかもしれません。
都内は、地価が高すぎるビルの中に入っている保育園も多くあります。
「園庭がなくて、子どもたちが思いっきり駆け回る場所がない」、「晴れた日でもなかなか外に連れていけない」といった環境にある保育園は、少なくはありません。
そのようなかたは、都内の保育園にこだわらないことも大切です。
潜在保育士の問題
あなたの保育観と合わない環境の保育園で働くと、ジレンマを感じることもあるでしょう。
そうした悶々とし環境で我慢して働いていると、保育士として働くこと自体嫌になり、潜在保育士になっている人が数多くいるのです。
潜在保育士とは、保育士の資格を持ちながら、保育の仕事に就いていない保育士のことを差します。
厚生労働相の発表では、保育士登録者数の増加にともなって、潜在保育士の割合も増えているのがわかります。出典:第3回 参考資料1 保育士等に関する関係資料
潜在保育士は増え続け、今では厚生労働省の調査によると、全国に約95万人いるとも言われています。
待機児童問題は、こうした保育士不足が課題。
そこで今回は、都内ではなく、埼玉県にある保育士求人について紹介していこうと思います。
埼玉は40市のうち、12の市が東京都隣接しています。
首都圏でお仕事を探す場合、埼玉県を視野に入れてみましょう。
埼玉県の保育士求人事情
南関東である東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県の中で、待機児童の数が最も多いのは東京の2,343名です。
それに続いて多いのが埼玉県で、1,083名(参考:保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)|厚生労働省より)。
子どもの数はおおよそ、東京都155万人、神奈川県111万人、埼玉県89万人、千葉県75万人と人口多いほど多いといえるのですが、それを鑑みても、埼玉県の待機児童数は多いと言えます。
待機児童数こそ増加傾向にありますが、埼玉県の各自治体で、保育士確保の対策が進められています。
例えば、さいたま市には保育士による家庭保育室の設置も進めており、保育士個人が自宅で0~3歳児の保育を行なうことも可能です。埼玉(特にさいたま市)に住居を移す際には、転職先を探すという方法だけではなく、自分で家庭保育室を開くという選択も取りやすくなっています。
埼玉県の保育士求人サイト
いずれにせよ、幅広い子育て支援を展開している埼玉であれば、ご自身にとって相性のいい働き方が見つかるかもしれません。
転職するつもりがなくても、転職サイトに登録して「埼玉の保育士求人情報」を把握しておくだけでも、いざというときに動きやすくなりますよ。